【専門家監修】だれにでも分かりやすい車庫証明

愛知県で車の手続きを専門に行っている行政書士です！
だれでも知っている「車庫証明」ですが、愛知県警のホームページでは「自家用自動車の保管場所証明、軽自動車等の保管場所届出」という名称で呼ばれています。

ここでは、車庫証明について詳しく説明していきますよ！
特に、普通自動車と軽自動車の車庫証明では異なる点があるため、注意が必要です。

【この記事の信頼性】
・車の手続きを専門に行っている行政書士自らが書いています。
・実際に、毎日のように車の手続きを業務として行っており、経験に基づいたアドバイスを記載しています。
・建前と本音（実務）をあわせて掲載しており、単なる知識だけではなく、実際の手続きでお役に立てます。

そもそも車庫証明が必要なわけ

車庫証明ってなんで必要なんでしょう？

それは、ずばり！「路上駐車や迷惑駐車を防ぐため」です。

新しく車を買う人が「車庫」をもっていなかったとしたらどうでしょう？
家の前に路上駐車したり、勝手に空き地などに停めて、近所の人の迷惑になりますよね。
狭い道だと緊急自動車が通れないなんてことにもなりかねません。

家の周囲にものすごく広い空き地があって、どこにでも停められたらいいかもしれませんが（私の事務所の管轄だとたまにありますが・・・）、住宅地や町中であれば、そうはいきません。

そのため、自動車を新たに所有しようとする人は、「車庫があること」を証明してもらう必要があるのです。

車庫証明が必要な場合

それでは、車庫証明ってどんな時に必要となるのでしょうか？
車庫証明が必要とされるケースをまとめてみました。

車庫証明が必要な時

車（新車も中古車も）を買ったとき
車をもらったときなど、名義変更の必要があるとき
引っ越して、車庫が変わるとき

引っ越しなどは忘れがちですが、きちんと手続きしましょう。

車庫証明が必要無い地域

先を読み進める前に、ご注意を！
実は、車庫証明の必要が無い地域もあります。
普通自動車と軽自動車では地域がちがいますので、注意してください。

愛知県で普通自動車の車庫証明が必要無い地域は、以下のところです。

愛知県で普通自動車の車庫証明が必要無い地域

豊田市の旧小原村・旧下山村
新城市の旧作手村
設楽町の旧津具村
豊根村

軽自動車の場合は車庫証明が必要となる地域が異なりますので、詳しくはこちらから
「実は罰則もあります！あまり知られていない軽自動車の保管場所届出」

車庫証明の申請条件4つ

車庫があれば、どこでもいいという訳ではありません。
車庫証明を申請するための条件が4つあります。

まずは、ご自分が申請しようとしている車庫が、この条件を満たしているかどうか、確認してみてください。

車庫証明の申請条件

使用の本拠の位置（つまり居住地など）から2kmを超えないこと
駐車場、車庫、空き地等、道路以外の場所であること
自動車が通行できる道路から、支障なく出入させ、かつ、自動車の全体を収容できること
保管場所として使用できる権原を有していること

噛み砕いて言うとこんな感じです。

１．家から車庫までは2km以内

２．道路を車庫にはできません

３．道路から車庫にスムーズに出入りできて、車全体が入ること

４．車庫として許可を得ている土地

車庫証明の申請方法

それでは、具体的な申請方法を見てみましょう。

車庫証明の申請先

申請先は、車庫を管轄する警察署です。
お住まいの管轄先ではないので、注意が必要です。

例えば、稲沢市に住んでいて、車庫が一宮市にある場合。
この場合は、一宮警察署に申請します。
名古屋市内だと区の境目に住んでいる方はたまにありますよね。

必要書類

3種類の書類をそろえましょう。

申請書：普通自動車は4通、軽自動車は3通
所在図および配置図：1通
保管場所の使用権原書（以下のいずれか1通）
- 保管場所使用権原疎明書面（自認書）・・・停める場所が自分の土地の場合
- 保管場所使用承諾証明書・・・停める場所が他人の土地の場合
- 駐車場賃貸借契約書の写し・・・承諾書の代用として提出