【所有権解除】ってなに?車のローンを返し終わった時の手続き

やっと車のローンを返し終わったぞー!!
ローン会社から「完済証明書」が送られてきたんだけど、手続きどうすればいいの?

ふじい行政書士

愛知県で車の手続きを専門に行っている行政書士です!
まずは、車のローン返済おめでとうございます!
ローンを返し終わった後に行う手続きがありますよ。
ここでは、所有権解除という手続きについて、ご説明致します。

【この記事の信頼性】
車の手続きを専門に行っている行政書士自らが書いています。
・実際に、毎日のように車の手続きを業務として行っており、経験に基づいたアドバイスを記載しています。
・建前と本音(実務)をあわせて掲載しており、単なる知識だけではなく、実際の手続きでお役に立てます。

車の所有者と使用者

車には、「所有者」と「使用者」が決められています。
どこで確認するかというと、車検証(記録事項)に載っています。
昔のA4サイズの車検証には、所有者も使用者も記載されていたのですが、現在のA6サイズの電子車検証には、「使用者」しか記載されていません。

そのため、弊所に問い合わせをいただく際、ご自身が所有者だと思われている方も、実は使用者だったりします。(よくあります)

現在の電子車検証には使用者しか記載されていないため、「自動車検査証記録事項」というA4サイズの用紙を確認しましょう。おそらく車検証と同じところに保管されていると思います。

もし記録事項が見当たらなければ、電子車検証の右端にあるICチップを携帯電話等で読み取れば、記録事項を確認できます。

まずは、ご自身の車の所有者、使用者を確認してみましょう。

所有権留保

「所有権解除」の前に、「所有権留保」について、ご説明します。

先程の車の「所有者」を車検証で確認していただくと、ご自身の名前ではなく、ディーラーさん(トヨタ、ニッサンなど)やローン会社の名前が書いてある方もいると思います。

車を購入する際に、ローンを組むと、
所有者:ローン会社
使用者:購入者(ご自身)
という内容で登録されていることがあります。
ローンで車を購入しても、所有者が購入者になっている場合もありますので、購入時の契約内容によって異なります。

これは、ローンを完済するまでは、車の所有権を引き渡さないという契約で、これを「所有権留保」といいます。
そのため、ローンを完済すると、この留保を解除する手続き、つまり購入者が所有者になれるという手続きが必要になります。
この手続きが「所有権解除」(正しくは所有権留保の解除)です。

所有権解除の手続き方法

ふじい行政書士

それでは具体的な所有権解除の手続き方法をご説明致します。

所有権解除手続きができる人

車検証上の使用者(購入者)の方がご自身で手続きできます。
また、費用はかかりますが、行政書士にご依頼いただいても代理で手続きできます。
ローン会社等によっては、書類の郵送のみで手続きを行ってくれる場合もありますが、結構時間がかかる場合もあります(数週間程度)。
所有権解除をしようと思ったら、まずは現在の所有者に手続きを確認してみましょう。

どこで手続きするの?

所有権解除の手続きは、お住まいを管轄する陸運局で行います。
愛知県の方は、こちらから管轄の陸運局を調べられます。

所有権解除に必要な書類

ここでは、普通車の所有権解除に必要な書類について、ご説明致します。
軽自動車の場合は、必要書類が異なりますので、ご注意ください。

必要書類注意事項
申請書
手数料納付書
③車検証有効期間のあるもの
④旧所有者、新所有者の印鑑証明書発行後3か月以内のもの
譲渡証明書記載例はこちら
委任状代理申請の場合

基本的には、名義変更とほぼ一緒です。
違う点は、新所有者の車庫証明が必要無い点だけです。

ローン会社等から、④印鑑証明書、⑤譲渡証明書、⑥委任状の3点をもらいましょう。

書類の詳細については、こちらをご参考に。

所有権解除手続きをしないとどうなる?

所有権を留保されたままでも、今まで通り日常生活には問題なく車を使用できます。(使用者なので)
ただ、車を売却したり、人にあげたり、引っ越しする場合は、所有者に委任状などの必要書類をもらわないと手続きできません。けっこう面倒です。

また、度々引っ越しを繰り返していると、「車検証上の使用者住所」と「現在の住民票住所」のつながりが証明できなくなったりします。さらに面倒です。

そのため、ローンを返し終わったら、早めに所有権解除手続きを行いましょう!

ご依頼はこちらまで!0587-50-9878受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日含む ]

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