知らないと損する！名義変更で車庫証明を省略できるケース

車の名義を変えたいんだけど、その前に車庫証明を取らなきゃいけないのよね？

愛知県で自動車登録業務を専門に行っている行政書士です。
普通車の登録（名義変更など）をする際に、必要書類の一つとして車庫証明があります。
この車庫証明を省略できる便利なケースについて、ご説明致します！

【この記事の信頼性】
・車の手続きを専門に行っている行政書士自らが書いています。
・実際に、毎日のように車の手続きを業務として行っており、経験に基づいたアドバイスを記載しています。
・建前と本音（実務）をあわせて掲載しており、単なる知識だけではなく、実際の手続きでお役に立てます。

まずは基本的な車の名義変更について

車庫証明を省略できるケースの説明の前に、基本的な普通車の名義変更については、こちらをご参考までに。

普通自動車の名義変更について詳しくはこちら

【行政書士】が解説！普通自動車の【名義変更】手続き

普通車の名義を変更する場合、通常は新しい所有者の車庫証明書が必要になります。
そのため、手続きの順番としては、①車庫証明を警察署で取得、②陸運局で名義変更といった順になります。

※軽自動車は必要書類が異なりますので、弊所HPの軽自動車のページをご参照ください。

車庫証明書を省略できるケース

車庫証明を省略できると手続きが一気に楽になりますよね！
省略できるケースを見てみましょう。

＜次の２つをチェック！＞
①「車検証の使用の本拠の位置」
②「新しい所有者の印鑑証明書の住所」
①と②が全く同じ場合は車庫証明書を省略できますよ！

それぞれについて、さらに詳しく解説していきます。

①車検証の使用の本拠の位置とは？

現在の車検証を見て、「使用の本拠の位置」というところを確認しましょう。
使用の本拠の位置は、以前のA4サイズの車検証には記載されていましたが、現在の電子車検証（A6サイズ）には記載されていないため、車検証右側のICチップをスマホなどで読み取って、車検証記録事項を確認しましょう。

ちなみに、使用の本拠の位置のところが、「※※※」となっている場合は、「すぐ上に記載されている住所と同じ」という意味なので、すぐ上を見ましょう。

②新しい所有者の印鑑証明書の住所

新しく所有者となる方の印鑑証明書を役所などで取って来て、住所を確認しましょう。

①とまったく同じ住所なら、車庫証明を省略できます。
〇番地○号など最後の方が少し違うだけでも、車庫証明は省略できなくなるため、まったく同じかどうかよく確認してみましょう。

どういったケースが当てはまるのか？

たとえば、夫名義の車を妻名義に変更する場合（逆もOK）。
使用の本拠の位置は、個人の方なら住民票の住所のため、同居されている家族なら同じなハズです。

また、相続や譲渡などで、親から子へ名義変更する場合。
この場合も同居であれば、適用される可能性が高いです。
（同じ敷地内に住んでいても、住所の末尾が少し異なる場合は対象外）
つまり、車の駐車場所は今まで通りで、所有者だけ変わるケースですね。

車庫証明を警察署に取りに行く手間が省けると、陸運局のみの手続きで完結できるため、非常に楽です！
省略できるかどうか、ご自身のケースに当てはめて確認してみてください。

確認したけど、やっぱり車庫証明が必要という方はこちらもご参考に。